17.6.16 TALION GALLARY

 

「アンルーリー|Unruly 」

この展示は空間を抽象的なものであるとし、現れたり消えたりする場所をアンルーリーすなわち手に負えないものや規則に従わないものというタイトルのもとスペシフィシティ的考えとともに作品を提示している。

 

 

 

この3日間で空間に関する展示に3つ行くことができた。

今回のこの展示は、先日の2つと異なり空間そのものの抽象性や変化性についてを取り上げている。

 

作品がメディアにより定位不可能性を獲得し自在に鑑賞者のもとへ現れることが可能になったことは別の記事でも記したが、空間は本当に“そこにあるもの”であり続けるのだろうか。

そもそも空間とは非常に不安定で脆いものだと思う。美術的観点による空間は作品を展示することはもちろん自身の存在によっても繊細に姿を変える。

作品を拘束している展示空間は逆に作品によって変化させられる一面も持ち合わせている。

 

確かに空間と作品が相互に作用していることが再確認できるような展示だと思った。

空間による拘束と作品による変化はそれぞれを抑制しているように見えるがその均衡はなにによって定められるのか、均衡が正解なのか。